整理整頓の四文字を、時分の辞書から削除している身としては、よくメディアの捜索願を出してしまいます。ネットから入手できることに甘えてしまい、ついつい管理がなおざりとなっているためですが、それにしても見つかりませんね。CD-R をもう一枚作成してしまえば良いのはわかっているものの、また見つからない場合には、作り直すしなあ、などと考えていたら、ふと思いつきました。
そうだ、USB KNOPPIX を作れば、メディアを焼かなくても良い!
ということで、CD-R を使わずに KNOPPIX を使いたい、という非常にわがままな欲望から、このプロジェクトは始まりました。まさか、ここまでの苦行になるとは、この時点では予測していませんでした。
読んで字のごとく、USB メモリに KNOPPIX を導入する、ということです。最近のマシンでは USB メモリからの起動をサポートしているそうで、CD Boot さえ不要になってきているそうです。とはいっても、OS をインストールするという場合には、そうもいかないので、CD Boot は別の理由からも必要なことなのですが。
実のところ、これまでは USB デバイスからの起動を試したことはありませんでした。FD を使うことはさすがにありませんが、基本的には CD Boot を使っていました。OS を導入するだけの容量のある USB メモリが余っていなかった、というのが大きな理由ではありますが、USB メモリの価格下落の結果、手元にある USB メモリは、64MB、1GB、4GB と三種類ほどそろい、利用頻度は逆順で多くなっていました。というか、1GB の USB メモリをどこにおいたか忘れてしまっていたので、代わりに 4GB を購入した、というのが実は真相だったりします(笑)。普段着ないスーツの内ポケットから出てきたときには、なんでこんなところにあるの?と悩んでしまいました。
ということで、さっそく 1GB の USB メモリに KNOPPIX を導入することにして、ネット検索をかけてみたのですが、最初に引っかかったのが、Windows 上で作業するものでした。メイン OS が Linux の私には、残念!という結果でした。さらに検索を進めたところ、今度は KNOPPIX の CD-R を使ってつくるものが見つかりました。しかし、この情報は、KNOPPIX の CD-R から起動して作業するというもので、その KNOPPIX の CD-R が見つからない環境では、ちょっとつらいものがありました。そこで、 Hybrid な方法をとることにしました。それは、Windows 版の操作方法を使って、Linux 上で作業をする、というものでした。
Windows 上で作業する方式は、おおざっぱに言えば、(1) /KNOPPIX の中身をフォルダのままコピーする、(2) isolinux.cfg を syslinux.cfg に変更する、(3) syslinux.exe を実行して、USB メモリを起動可能にする、という手順でした。このうち問題となるのは、(3) です。syslinux というツール自体は、Linux にもあるだろう、と考え、Vine Linux のパッケージを探してみたところ、無事見つかり、apt-get install syslinux にてインストールできました。ということは、環境はそろった、といえるわけです。後は実際の作業を行えばよいわけです。
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