HotLimit PC カードの熱暴走

仕事に燃えている奴は非常に熱い模様です(笑)


ThinkPad 760E を捨てて...

 ThinkPad 760E に三行半を突きつけて、代わりのマシンの選択となるわけですが、これがさらに頭を悩めることになりました。最低限、USB が利用可能(PC カードの増設も可)、NIC が利用可能(PC カード増設も可)ということが条件となります。USB を利用するためには、最低限 CardBus が搭載されている必要があります。となると、ThinkPad 600 か ThinkPad 570 のいずれか、となります。さすがに ThinkPad 600 には、いろいろな思い入れがあるため、プリントサーバーという用途に回すには、かなりの抵抗があります。ということで、残る選択肢は ThinkPad 570 ということになります。

 ThinkPad 570 にも、問題がないわけではありません。それは、(1) 本体 USB ポートが接触不良で使用不可、(2) 筐体の薄さが故の熱暴走、(3) むち打ち状態(ヒンジのゆるみ)、の三点です。(1) については、USB PC カードを利用することで、対応可能ですが、残り二つは、正直怖いところがあります。(3) については、使用中には LCD を完全に開いて使用するという手もありますが、そうするとヒンジがこわいことになりそうで、一抹の不安はぬぐえません。それでも、外に代替できるものがない以上、これを選択せざるを得ない、ということもまた事実ではありました。

 ThinkPad 570 は Ultrabase を装着することで、CD-ROM ドライブ内蔵 Note となります。このため、CD Bootの用件を楽々とクリアしますし、搭載メモリも 320MB なので、Vine Linux 4.1 の稼働要件は満たします。インストールとて、ThinkPad 760E のような手間のかかることもなく、わずか一時間で完了しました。

あれっ、反応がない?

 OS のインストールが完了してしまえば、後はリモートでの作業で対応することとなります。とはいえ、プリンタ設定の途中で、X を起動させることが必要(後で、必ずしもそうではないのですが、この時点はそう考えてしまっていました)と考えていたため、VNC を導入しました。その後、LCD をオープン状態にし、埃よけのための布をかぶせてラックにセットしました。もちろん、USB PC カードと NIC は装着していました。

 リモートの VNC Viewer から接続し、X を起動させて設定を行っていたところ、急に反応がなくなってしまう状態に陥りました。(やっぱり、本体の熱暴走か...)と考え、本体をラックより取り出すと、どうもきちんと反応がするので、本体が熱暴走している気配はありませんでした。そこで、まさかとは思いつつ、ifdown と ifup を行ったところ、再びネットワークからアクセスできるようになりました。しかし、しばらく使っていると、また反応がなくなり、本体を確認すると特に熱暴走はしていない、ということがわかりました。

 本体は熱暴走しておらず、きちんと反応し、NIC を一度切断して、再接続すると問題が解消されることから、PC カードの熱暴走が疑われました。とはいえ、USB PC カードをはずすと、本体だけでは 利用可能な USB ポートが亡くなってしまうことになり、NIC をとるか USB をとるか、という究極の選択状態に陥ってしまいました。そこで、暫定対応として、Ultrabase を装着することで、USB ポートの問題を回避することにしました。高さが出てしまうことと、底面を囲われることになり、排熱の点からは少々問題がありますが、そうでもしないと、USB ポートが確保できませんので、やむを得ません。

 Ultrabase を装着し、PC カードを単独使用としたところ、ネットワークが無反応になる、ということは発生しなくなりました。やはり PC カード間の熱干渉により、熱暴走気味になっていたことが原因のようです。まずは一安心、というところですね。

USB NIC と SUGOI カードの購入

 USB PC カードは、カードそのものに USB ポートを持つため、手持ちの 100Base-TX な NIC PC カードとは干渉してしまいます。このため、FMV-J182 を使っていたのですが、せっかくの100Base-TX なネットワークを使っていて、これは悲しいものがあります。そこで、USB 2.0 対応の NIC を購入することにしました。あまり金を掛けたくなかったこともあり、Yahoo Auction を漁ることにしました。

 運良く USB 2.0 対応の NIC はすぐに見つかりました。二回の延長を経て、競り勝ちぬくことに成功し、さっそく到着をまつことにしていました。この時点で、私はあることを忘れていました。それは、USB NIC を Linux 上で使えた試しかがない、ということでした。以前購入した LD-U100TX という USB NIC は、ドライバの修正が必要ということで、お蔵入りにしていました。今回も、稼働するという情報もなく、購入しているわけで、使えなかったらどうするのか、という問題が残っていました。しかし、落札を急ぐあまり、もっとも重要なこの情報について、全く何も得られていないまま、落札をしてしまったことになり、後々、問題を残すことになるとは、この時点では全く気づいていませんでした。

 Yahoo Auction にて検索をしているときに、ある存在を思い出していました。それは、System Talks 製の SUGOI カードシリーズです。USB 2.0 PC カードは手元にあり、購入する際の情報収集において、SUGOI カードシリーズの中に、USB 2.0 、NIC、IEEE1394 のトリプルコンボカードが存在することを知りました。その時点では、USB の重要度は高くなく、あまり興味が亡かったのですが、今回のような用途には、なかなか魅力的に思えました。そこで、検索を掛けてみると、ねらい通りというか、こちらの欲求をどこかから見ていたというか、SUGOI SGC-X3UFL の出品がありました。早速入札し、こちらも無事落札することができました。落札金額は 5000円でしたので、単純に新品を購入するよりは安価に入手できました。

 それぞれ製品が届きました。先に届いたのは USB 2.0 な NIC でした。さっそく T41 に装着したところ、どうも雲行きが怪しくなってきました。syslog を確認したところ、murasaki のデータベースには、対応する情報が登録されていないようで、入ってきた箱を確認しても、中のチップや製品情報はwかありませんでした。そこで、Windows のデバイスマネージャで調べてみたところ、Z6612 というチップが使われていることが判明しました。後は Web での情報収集となったのですが、ここで、最悪の結果が判明しました。なんと、当該チップは kernel 2.6.21 において対応されており、Vine Linux 4.1 が使用している kernel 2.6.16 では対応前の製品だったようです。国内の情報では一切該当しなかったため、国外まで触手を伸ばし、ようやく見つけた情報が、前述ですから、泣きたくなってしまいました。事前の情報収集の大切さを痛感させられた瞬間でした。今後、使用可能になる可能性はありますが、いつになるかは、まったくわからない事態に、引きの弱さを再確認させられました(T_T)

 続いて届いた SUGOI SGC-X3UFL ですが、こちらは指したとたんに、USB、NIC、についてはさくっと認識しました。IEEE1394 は、使用するデバイスもなく、ログをみただけでは何ともいえないのですが、認識していそうな感触はあります。このカード、USB は VIA 6102、NIC が RTL8109 、といわゆる枯れた構成になっているようで、あまり深く考えずに入札したにもかかわらず、大当たりを引き当ててしまったようです。このカードであれば、一枚で USB と NIC が実現でき、非常に願ったりかなったりの製品といえました。

 う〜ん、本命ははずれながらも、博打を仕掛けた方は大当たりということで、結果よければすべてよし、といえるかもしれません。まあ、Windows で使えるデバイスですから、サポートに出かけた場合には利用できるわけで、そう悲観するものでもありませんね。より高い方が使えたわけですから、結果としては十分で、昨日までの苦労も、だいぶ報われたかもしれません。


Last Update is 2007/07/08. CopyRights Tazoe Kazuya 2007.