バッテリ突然死 再び

〜状況はより悪化〜


 参りました。わが ThinkPad 600 のバッテリがどうやら昇天しかかっているようなのです。事の発覚は、おおむね一週間ほど前のことになります。自宅でフル充電していた我が ThinkPad 600 改 をいつものように電車の中で使用していたところ、バッテリメーターが満タン表示から一気に超危険モード(バッテリ残数%)まで変化したのです。(あれっ、完全充電させていたはずなのに....)と思いましたが、自分の勘違いであったかもしれないと思い、あまり気にはしていませんでした。しかしその後、2時間半はもつはずのバッテリが、どうやっても一時間も持たないのです。このバッテリは、昨年の 10 月にわざわざ取り寄せたもので、どう贔屓目に見ても、三ヶ月しかたっていません。バッテリがいくら消耗品だとしても、あまりにも早いへたりです。

 最初に疑ったのは、AC アダプタでした。すでに TP600 純正アダプタは昇天しており、現在は 72W 型を使用していたのですが、自宅用にはさらに別のアダプタ、TP560 の急速バッテリチャージャー用のものを転用していたのでした。消費電力や供給電力を見る限り、特別問題はなさそうだったのですが、ことトラブルがバッテリに起因するものですから、真っ先に疑ったのも、当然のことといえます。しかし、72W 型で充電してみても、明確な改善は見られませんでした。

 通常、商品の保証期間というのは、一年間であると考えられています。記憶が怪しいところではありますが、このバッテリも一年は保証範囲のはずでした。しかし、保証期間を盾に、修理を行うことは事実上難しい事情が私にはありました。

 そのひとつは、私の ThinkPad 600 が改造品である、ということです。すでに公開していますとおり、私の ThinkPad 600 には、Pentium II/400MHz の MMC-1 が搭載されています。純正品は Pentium II/266MHz です。交換直後もファンの回転も放出される熱量もさほど変わっていないように感じられましたが、実際にどうなのかは、素人ではわかりません。この時点で保証対象となる用件をぶち破っています。さらに悪いことに、私は保証書を保管していませんでした。消費電力は Pentium II/400MHz も Pentium II/266MHz も変わらない、と高をくくっていたためです。保証書がない以上、メーカーに保証を求めるよりどころがないのです。

 バッテリではなく AC 駆動させれば、問題はありません。しかしそれでは困るのです。通勤時間に未読処理を行わなければ、読む時間など私にはありません。最近は特に業務がたてこんでおり、会社の中で未読処理を行うことなど、もってのほかです。唯一許される時間が、出勤途中だけなのです。帰宅してから行えばよい、たしかにそうです。しかし、帰宅が 10時を回るようだと、そのような余力が残るわけがありません。下手をすると、帰宅するよりもカプセルホテルにでも宿泊したほうが、体の負担が少なくなるくらいです。

 私はすっかり困ってしまいました。仮にバッテリを新規購入しても、同じように三ヶ月でだめになるのでは、いくら金があってもたりません。若松通商で TP600 用バッテリが 19,800円で老いてあったので、購入しようか悩みましたが、再度同じような状態になることを恐れ、購入することはためらわれました。

 私が現在受信するメール数は100件/日を超えます。今回、とある事情で三日ほど受信できずにいたところ、たまったメールは実に 500 件に迫るものでした。メールは「なまもの」です。即反応しないと、いくら面白いネタであっても、すっかり滑ってしまいます。すべてのメールが即反応しなければならないものではありませんが、そのうちの半数は即反応が必要なものです。

 状況は深刻でした。やむを得ず、私は TP600 の代替として TP560E を現役復帰させることにしました。TP600 も AC があれば滋養可能であるため、会社内部であれば使用できます。ただ、常時二台の ThinkPad を持ち歩くことになるため、重量負担は相当なものになることが予想されます。もっとも、TP560E はほとんど設定をしていないので、これから現役復帰させるように環境を構築する必要があります。こちらの方が相当に大変です。


Last Update 2001/02/03