デバイスベイにかかる一考察

CD-R の装着について


 ThinkPad 600 では、CD-ROM ドライブが搭載されている部分をデバイスベイと呼んで、CD-ROM ドライブだけでなく、FDD や 2台めの HDD を搭載することができます。すでに書いているとおり、私はこのデバイスベイに、DVD-ROM ドライブを装着しているわけですが、これは、CD-ROM ドライブに使用されている枠を利用しているわけですが、もしこれが複数個あれば、CD-R も搭載できるわけです。

 Portable CD-R として、Melco 製 CDR-P46USB を所有していましたが、これには致命的な欠点がありました。それは、Windows 2000 上では使用できない、というものでした。商品購入時点で、Windows 2000 の対応ははっきりしないところではありました。しかし、USB であることから、Windows 2000 でも多分大丈夫だろうと高をくくっていました。しかし、この予想は見事にはずれました。 Windows 2000 上では、どうやっても CD-ROM ドライブとしてしか認識しないのです。その結果、CD-R として認識していないためでしょう、Writer である WinCDR では、ドライブを認識しませんでした。

 すでに書いている通り、この CD-R ドライブは Windows 98 とも相性があまりよくありません。起動時に挿入していると、Windows 98 を起動不能にするわ、起動後に装着してもタイミングが悪いと Windows 98 にブルーサンダーを落す、などそれ自体に起因するトラブルも多く、正直あまり使う気がしなくなりました。さらに、Windows 98 の不安定さも輪をかけていました。

 実のところ、上京した際のオフ会などでは、CD-ROM ドライブを単体で購入して、CD-R ドライブに付け替えているユーザーもおり、決して実現不可能なはなしではありませんでしたが、これまでのところは手をこまねいてみているだけでした。それは、CD-ROM ドライブのユニットの高価さです。単体で 18,000円は、結構辛いものがあります。まして、新規に使用するならいざしらず、今回の場合は枠だけが必要のため、なおさらコストパフォーマンスの点では問題がありました。ドライブ単価は、そのほとんどが スリムタイプ CD-ROM ドライブに費やされていると推定されるのに、その一番の費用を要した部分を捨ててしまうのは、心残りがありました。

 そんなときに、ある書き込みを見つけました。これを見つけたのは、常時立ち寄っている Web サイトの ThinkPad Club でした。書き込みの内容は、『ThinkPad 600E 用の CD-ROM ドライブ大量出品』というものでした。ThinkPad 600E 用が ThinkPad 600 で使えるものかどうか、確証はありませんでした。しかし形状を見るかぎり、ThinkPad 600 でも装着可能のようにも思われました。私はさっそく入札を行いました。そして。無事、CD-ROM ドライブを安価に(\3,000)入手できました。

 念願の枠は手に入りました。あとは、CD-R ドライブをばらすだけです。あり余る勢いは、私を突き動かし、気づいた時には、CD-R ドライブをばらしていました。購入時に私が予想していたとおり、CDR-P46USB は ATAPI CD-R ドライブ + USB= ATAPI 変換アダプタという構成でした。外した CD-R ドライブに、ThinkPad 600 用の外装を装着してみれば、専用品かと思うほどぴったりしたものでした。もしかすると LPX 用のデバイスの規格なのかもしれませんね。

 枠が装着できたところで、さっそく ThinkPad 600 に装着してみました。ドライブ自体が黒ということもあり、面一にはならないものの、段差はそう気になるほどではありませんでした。ただ、元の CD-R ドライブのフロントベゼルがなぜか右寄りになっており、ThinkPad 装着時に左側に少し広めの空間ができるのが気になりました。それでも、動作自体には影響はないので、それまでとしました。欲を言えば、元の CD-ROM ドライブからフロントベゼルを移植すれば良いのですが、私の加工術では、破損させてしまうだけで終わってしまいそうなので、特にはしませんでした。

 余った CD-ROM ドライブはそのままにしておくのはもったいないので、CD-R ドライブの側につけてみました。フロントベゼルが少々干渉するため、多少の切削は必要になりそうです(笑)。もっとも、CD-ROM ドライブがなくて、USB があるマシンは、手持ちにはないので、いつになったら使うのか、という疑問は残ります(爆笑)。


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