760EL CD-ROM 利用不可!?

〜なぜにバネが飛ぶ?〜


 とある事情で、昔なつかしの PC-9821Ap3 というマシンに Windows 95 を再導入する必要が生じました。起動ディスクも作成していませんでしたので多少の面倒さはありましたが、なんとか CD-ROM ドライブ利用可能にできたので、インストールを開始したのですが、途中まで進むと、インストールが中断してしまうのです。原因を調べるために、この CD-ROM を TP760EL にセットして、付属のドキュメントを読んでみたところ、原因が見えてきました。しかし、このときすでに病魔は TP760EL を襲っていたのでした。

 インストールを再開すべく、TP760EL の CD-ROM ドライブから Windows 95 の CD-ROM を取り外そうとしたのですが、非常に硬くて外れなくなっていました。(おかしいな、なんでこんなに硬いんだ?)と思ったのですが、外れないことには困るので、何度かはずそうとしてみました。通常であればカチッと音がしてすぐに外れるのですが、その音が出ないのです。

 この CD-ROM ドライブも結構古いので、きつくなってきたかな?などと思っていたら、急に CD-ROM が外れました。(よしよし)と思ったのもつかの間、何か変なのです。(あれっ、なんで CD-ROM の真中に黒いカバーがついているんだ?)。見慣れない黒い異物が CD-ROM の中央部についているのです。通常ここは穴があいており、CD-ROM ドライブのサポートによって押さえつけられる部分です。その穴がふさがっているのです。

 (なんだ〜?)と思いながら、何気なしに TP760EL の CD-ROM ドライブを見ていたときに、やはり違和感を感じました。(なにか、変だぞ。でも、何だろう?)と考えてみたときに、ふと思いつくことがありました。(あっ、CD-ROM ドライブのマウントがない!)

 なんと驚くべきことに、CD-ROM に付着していた黒い異物は、CD-ROM ドライブのセンターマウントだったのです。マウントが外れてしまっている以上、CD-ROM ドライブはもう使用できません。内部から外れたと思われるバネが二本ほど転がっていましたが、私の技術では、元の状態に戻すことは、相当に困難でした。

 この CD-ROM ドライブは、eBay で購入し、なかなか届かなくてやきもきさせられた、思い出深い物でした。購入して半年まで過ぎたかどうかというところで、非常に痛ましいことをしてしまいました。推測すると、持ち運びに多少乱暴な面があったことは否めません。おそらく、度重なる手荒な仕打ちに、ほとほと愛想が尽きてしまい、絶命したのではないかと思います。

購入してからわかったのですが、この TP760EL では CD boot ができないため、内蔵である必然性はあまり高くないのですが、それでも ATAPI の内蔵は、Windows 98 は一発認識であるため、非常に重宝しました。ただ、本体のスペックもあり、あまりアプリケーションも入れていなかったので、CD-ROM ドライブを積む必然性はそれほど高くはありませんでした。とはいえ、内蔵 FDD のベゼルも現在行方不明ですし、知り合いより譲り受けた外付け FDD もありますので、とりあえずはハッタリ CD-ROM ドライブとして、内蔵させておくしかないようです(苦笑)。

 やはり PC は精密機械なので、取り扱い注意なんでしょうね(爆)


Last Update is 2001/3/31