File Server の交代

〜R52 の永眠と ThinkCentre の投入〜


R52永眠す

 それは突然でした。File Server 兼内向き DNS を務めていた R52 が前触れもなく反応なしになりました。マシンラックから取り出したところ、POST エラーでの起動不能になっていることがわかりました。それも、ディスククラッシュなどではなく、POSTエラーなので、ハードウェアトラブルとなっていることが判明しました。Fan エラーか、とも思われましたが、何よりも、File Server が飛んでいるということで、溜め込んでいたデータにアクセスできない状態に陥りました。

 やむなく、駅東口の某 PC NET に物色しに向かいましたが、手頃なマシンが見つかりませんでした。R61 が大量に入荷はしていたのですが、AC アダプタなしという状態では、使い続けることは難しく、AC アダプタを新品購入するのも本末転倒だな、と感じられました。いわゆる Desktop PC の購入も考えましたが、なにかそれも違うなあ、と思っていました。しかし、代わりとなる PC を早く用意しないことには共有ディスクへアクセスできないわけなので、それは困ります。

 最低の条件としては、(1)USB2.0 、(2) Gigabit Ether をどう再していること、でした。手元に遊んでいるマシンなどあるわけがありませんが、よく見たら、暇をこいている PC が一台あることに気づきました。それが Think Centre でした。元々、寝室用のマシンとして使うはずだったのですが、W510 を設置してしまったので、すっかり閑職状態となっていました。なので、機器の有効活用を図るには、もってこいでしたw。

 ということで、寝室から、サーバー棚に移動し、Linux をインストールして、File Server にしました。モニターも IBM 製という環境は、まさしく完全体w。といえました。一時的に USB Trabvel キーボードを接続して、インストールを行いました。Vine Linux のインストールタイプはデスクトップにしました。基本インストールは Linux が動作する本当の最小部となるため、ネットワーク用ユーティリティさえ入らない状態で、即再インストールを行いました。ネットワーク設定ツールを入れる前にネットワークは使えないので、これは正直辛かったです。デスクトップであれば、このあたりのツールはひと通り入るので、apt は使える状態になりますので、あとはなんとかすることができました。

リモートも GUI でないとね(笑)

vivo-vnc の導入

 リモート操作は回線速度に依存します。公衆無線 LAN などであれば、CUI を使うことで、負荷を減らすのが有効ですが、自宅内 LAN の場合は、帯域の余裕がありますので、GUI でも問題ありません。というか、私のようなにわかユーザーの場合には、GUI でないと設定できないものも少なくありません。とくに Firewall の設定は CUI で行うのは厳しいところがありました。なので、なんとか X 環境を構築したい、と考えていました。

 このような場合に、VNC を使うのが一般的でした。X を直接リモート操作する設定はわかりませんし、Windows や過去の動作実績もありますので、通常の vnc-server パッケージを入れれば良いのですが、この方法では、VNC を稼働させる際には、一度 ssh などでリモートログインしておいて、手動で VNC server を起動する必要があります。これは二度手間になります。できれば、一気に X のログイン画面まで行きたいところです。Vine Linux でも、GUI のリモート操作ができることは知っていましたが、設定方法がよくわからず、手をこまねいていました。

 ネット上で真剣に探したところ、リモート操作用の VNC パッケージが少々異なっていることが判明しました。VNC を利用した GUI 操作を可能にするパッケージは、vino パッケージでした。apt-get install vino にて、パッケージをインストールし、設定をすることで、無事リモートから X のログイン画面が表示できるようになりました。これで、ThinkCentre から Travel キーボードを外すことができるようになりましたw。 LCD モニターも通電する必要がないのもありがたいです。そうそう、vino パッケージで使用するポートの開放をお忘れなく。これを忘れると、iptables がパケットを弾いてしまいます。ええ、少しの時間ですが、悩みましたw。開けるポート番号を調べることにですよ。

 実のところ USB 2.0 に対応しているかどうか、全く調べていない状態で、ThinkCentre を使うことを決めてしまったので、もし USB 1.0 だったら どうしよう、とも思いました。が杞憂でしたw。共有ディスクを mount し、中身が見えたときには、ほっとしました。内向き DNS の設定も行い、名前解決も無事行えるようになり、自宅のネットワークもなんとか、問題ないレベルまで復旧できました。

 代替マシンを用意すれば良いのですが、金銭的事情もあるので、こういう形になるのもやむを得ません、まあ、仕事ではなく、自分のみ使用の自宅内 LAN なので、これでも良いといえますね。

なぜ File Server が必要?

 知り合いから聞かれました。理由は簡単で、データの一元管理のため、となります。使用するマシンがいろいろとあると、それぞれのマシンにデータを保管していたのでは、管理の手間も増えてしまいます。データを一括して管理できれば、このような手間もかかりません。なので、自宅内 File Server を構築するようにしています。容量は 2TB ですが、動画をたくさん保有しているので、容量不足になるのは、そう遠くないことになります。DVD-R あたりに書き出すことも必要なのですが、書きだした途端管理の手間が増えることになるので、悩ましいところです。以前にも、書き出しを行ったのですが、書きだしたメディアの現在地は不明ですw。

ThinkPad でのサーバーは?

 構築予定はあります。ただ、良い出物に会えない、というだけです。セットアップには LCD モニターやキーボードを外付けするので、キートップが外れていたり、液晶が割れてしまっているようなマシンで、十分なのです。まあ、POST エラーや BIOS パスワードでロックされているようなマシンはさすがに願い下げですが、とりあえず本体自体が正しく動作していれば、それで構いません。最近は Linux もメモリを要求するので、1~2GB 程度のメモリは搭載してあるとありがたいです。まあ、気長に探します。


Last Update is 2013/07/22. CopyRights Tazoe Kazuya 2013.