Local Login 不可?

rc.local の編集は気をつけましょう。


 rc.local に POP File の自動起動を組み込んだところ、ログインプロンプトが表示されない、という事態に陥りました。具体的には、rc.local で POP File の起動コマンドが実行されると、処理が OS に戻らないため、起動プロセスが完了しない、という事態になっていたのです。しかし、この時点では、どれだけ問題なことをしてしまったのか、全く気づいていませんでした。

 rc.local への設定が間違っている以上、修正しなければならないわけですが、ここで旗と困ることになってしまいました。それは、ログインができない、ということです。rc.local を編集するためには、何はともあれ、ログインしなければならないのですが、起動プロセスの途中で止まっているため、ログインまでたどり着かない状態となっているのです。それでも、ランレベルを変更すれば大丈夫だろう、と高をくくっていたのですが、rc.local を変更したため、どのランレベルで起動しようが、必ず実行されてしまうため、ランレベルの変更では回避のしようがないのです。

 事ここにいたって、非常に深刻な事態を引き起こしてしまったことに、背筋を凍り付かせられる思いで、どうすればよいか、頭を抱えてしまいました。起動プロセスが完了していない以上、ログインができないわけですから、このままではどうにもならないのではないか、と感じ始めました。そこに一条の光を見いだしました。「そうだ、ssh なら入れるのでは?」

 rc.local は、deamon 類の起動が終了した後に行われているため、rc.local に記述した POP File の起動コマンドが実行されている時には、sshd が起動完了していました。そこで、ssh によるリモートログインであれば、ログイン可能ではないか、と考えつきました。

 事前に ssh での接続を確認していたので、あっさりと接続ができ、rc.local を修正することに成功しました。今回、運良くネットワーク経由でのログインができたので助かりましたが、ssh での接続を全くしたことがなかったら、この修復はできなかったと思います。そう考えると、システムに変更をかける場合に、複数のログイン方法を用意しておくこと、そして実際にそれができることを確認しておくことが重要であると感じました。ssh が初期導入されている必要性を痛感するとともに、安易な考えで rc.local にコマンド記述するものではない、と勉強させられました。


Last Update is 2005/07/11. CopyRights Tazoe Kazuya 2005.