PC カード動作報告


 Windows 2000 上で私が使っている PC カードをご紹介しましょう。一時期、カードコレクターと間違われるほど購入していた時期がありましたが、現在ではさほど多くはありません。

カード一覧

   1. Corega FastEthet II CB-TX
   2. NTT Docomo(Sharp) PALDiO611S
   3. Toshiba APC6-40B
   4. Panasonic KXL-820AN附属 SCSI PC カード
   5. Adaptec APA-1460D
   6. Adaptec APA-1460
   7. Melco LPC2-TX
   8. 3com XJ-10BT

 1. は 100BASE-TX 対応の LAN カードです。メインで使用している LAN カードです。自宅の基幹を 100BASE にしたため、購入しました。初めて Cardbus 用のカードとして購入しました。Windows 上では問題もない良いカードなのですが、Linux ではうまく行かないのが難点です。パッケージ等の説明では Turbo Linux で動作確認されているようなのですが、Vine Linux 2.0 ではどうあがいても認識させられませんでした。Vine 2.1 ではまだ試していないですね。

 2. はPC カードと呼んで良いのかどうかわかりませんが、一応 PCMCIA を使っているので、便宜上 PC カード扱いにしています。ご存じの方も多い、PC カード一体型 PHS です。もちろん PIAFS 64K 対応です。このカードは、CF(Compact Flash)タイプのため、CF アダプタを忘れると使えない、という運用上の問題があります。Windows 2000 上では、『標準のモデム』として認識され、使えています。

 3. は cdmaOne 専用の通信カードです。もちろん PacketOne 64 対応です。実はこのカード、二枚目なんです(苦笑)。初代はコネクタの異常が発生し、使用不能に陥ってしまいました。B バージョンになってから、ベースカードが光沢色になったため、若干値段が高そうにみえますが、初代の半値以下(初代は 24,000円でBは 10,000円でした)となっていました。もっとも、初代のカードは、私が購入した翌週から、定価が 6,800円と劇的に下がり、涙を飲んだ苦い思い出のあるカードです。PacketOne の接続性は良好で、データの従量課金でもあることから、IRC などをする場合は、こちらを使うことが多くなっています。

 4. はいわゆる Note 用 CD-ROM ドライブの添付品です。このカードの面白いところは、一枚のカードで 16bit モードと Cardbus モードの両方で使えることです。このカード自体は ThinkPad 560E 用に購入したのですが、560 で使う前に、560 本体が壊れてしまうというアクシデントに見舞われた、ある意味で不幸なカードです。後継に ThinkPad 600 を購入してしまったため、半年近く閑職につく羽目になりました。もっともその後、 ThinkPad の台数が増えるにつれて、非常に重宝するようになりました。現在は、CD Backup 時に、Source ドライブ(Cardbus モード)として活躍しています。そうそう、この CD-ROM ドライブは、Windows 2000 が出てからしばらくの間、ドライバがなくて、使用できないということも体験しました。ドライバがリリースされたのは、確か Windows 2000 が登場して、一ヶ月以上たってからでした。

 5. ですが、言わずと知れた業界標準 Adaptec の SCSI PC カードです。このカードはもともと Linux のインストール用に購入したものです。たまたま、Windows 2000 を ThinkPad 560E に導入したところ、4. が使えなかったので、暫時の間使用していました。さすがに業界標準だけあって、これが使えない OS は、これまでのところ、ありませんでした。
 パッケージ構成が、一時期は、カード本体のみだったのですが、私が購入した D タイプは SCSI-2 標準の櫛形コネクタのケーブルが附属していました。難点としては、カード自体の価格が結構高価だということですね。

 6. ですが、こちらは 5. よりも古い無印です。こう書くと、購入時期は 6. の方が早いように感じるでしょうが、実は 5. の後だったりします。なぜ同じ 1460 を二枚も購入したかというと、Linux との関連からでした。一時期 APA-1460D を使ってインストールをしていたのですが、なぜか Linux のインストーラから認識されず、最新のカードではだめなのかもしれないと思い、上京した際に中古で入手しました。このカードのころは、ケーブルが附属しなかったのですが、購入する時点で、フルピッチ(すさまじくでかいです。スキャナくらいでしか、今は見かけません)のケーブルが附属していました。このため、本来の目的に使うことはありませんでした、Windows 2000 上で、問題なく使えますが、ケーブル買い替えをする気力がなく、スキャナを NotePC に接続するために、使用しています。もっとも、スキャナ自体が Windows 2000 未対応なので、結局使えているといえるのかどうか(苦笑)。

 7. は悪名高いメルコの LAN カードです。16bit PCMCIA にもかかわらず、 100BASE-TX 対応ということで購入しましたが、はっきりいって『詐欺同然』です。なにせ、100BASE-TX で接続したスループットは、16bit PCMCIA とまったく同速度ですから。どちらかと言えば、「100BASE-TX のプロトコルを理解するだけ」と考えたほうが良いカードです。値段も安く、Linux でも一発認識だったので、その点では良かったのですが、本来の 非 Cardbus を 100BASE-TX にする、という意味は玉砕しました。そうそう、このカードは首が弱いので、現在補強を行っています。初めて購入した LPC-T でも思いましたが、もう少しなんとかならないのでしょうか>首の弱さ

 8. はある意味で一世を風靡した コネクタがカードから飛び出す X-Jack の LAN カードです。古いだけあって、Windows 2000 でもきちんと使えますが、HotPlug させると OS 道連れで死ぬため、現在は万が一の補助用です。使う環境が悪かったのか、X-Jack が渋くなり、一度押し込むとなかなか出てこないという、洒落にならない状態になりました。


 似たような機能のカードが複数枚ありますね。試行錯誤で買い替えていったわけですが、結果的には、マシンの増殖に伴い、用途がそれぞれ見つかり、現在は遊んでいるカードはありません。手持ちのカードはすべて Windows 2000 上で稼動しているので、ほっと安心しましたが、これから先に購入するカードは、Windows Me/2000 対応になってくるでしょうから、Windows 95 や DOS では、今までのように使えるのか、不安が残ります。

 今後欲しいカードとしては、USB カードですね。ただ、Cardbus用なので、手持ちのマシンでは、一台(TP760EL)しか使えませんが。できれば、16bit PCMCIA で使える USB I/F カードが欲しいところです。Note で不足している I/F としては、SCSI、NIC、Modem あたりが上げられますが、本体で持っているものも増えてきているので、以前に比べると、さほどカードは必要としなくなってきているのではないか、と思われます。


Last Update 2001/01/13