無線を優先?

線がないのはメリットだが.....


  家庭内 LAN において、もっとも問題となるのは、LAN ケーブルです。PC の台数が増えれば増えるほど、 床を這う LAN ケーブルが目ざわりになってき ます。我が家のように、Tower ケースが4台に Note PC が2台もあるような 環境では、Hub から伸びる LAN ケーブルが、非常に気になります。気になる だけならまだしも、 うっかり引っかかってしまうと、LAN カードの破損を引 き起こし、その損害は無視できないものがあります。

  これらのことに嫌気を感じ、無線 LAN を導入したわけですが、これがどう もうまくありません。なぜかというと、無線 LAN の受信感度があまり良くな いのです。 多少切れる、という程度であればそうでもないのですが、かなり 切れる上、 なかなか再開しないのです。私の部屋は洋間の7畳強ですが、こ の程度部屋で、 最大感度の電波状況 100% から、一気に 0% まで落ち、その ままでは再開できないことさえあるのです。

  設置場所を一切変えていないにも関らず、100% から 0% までのぶれがある というのは、 なかなか使う側からすると、問題があります。最短距離では、 50cm 程度であっても、電波を拾えなくなることがあります。これがどのよう な状態かというと、 たかが 数KB のメールを受信中に回線が切れてしまう、 という状況です。

  メールは、 正常に受信が完了されて、初めてサーバー上で削除されます。 しかし、 途中で異常終了してしまうと、それまで正常に受信できたメールま でも、 サーバーに残ることになります。私のようにあちこちのメーリングリ ストに参加していると、一日に受信するメールの総数は簡単に 100 通を超え ます。比較的軽度だと 30 通程度、最悪は 100 通をまるまる三回ほど受信し 直す羽目になったこともあります。 まして、ファイルをダウンロードすると きなどは、コメカミの血管が充血することさえ、あります。

  現在の無線 LAN は決して安心して使える、というレベルではないように思 います。 たしかに、安心して使えるという話も聞いていないわけではありま せん。しかし、複数のメーカーの無線 LAN カードを使用して、状況に変化が ないというのは、個々のカードの問題ではなく、無線 LAN そのものの熟成が まだまだ達していないのではないか、そう考えてさえしまいます。

  一度は外した有線 LAN ではありましたが、無線 LAN の接続の不安定さに 問題を感じ、 再度有線主体に戻ってしまいました。802.11b のメリットは良 くわかりますが、 現時点では、安心して使えるデバイスとはいえないようで す。