Windows 95 からコンピュータ(以下 PC )に触った方には、MS-DOS はよくわからないことだと思います。しかし、OS の再インストールやトラブルシューティングなど、MS-DOS の知識を必要とする場合が少なくありません。そこで、ここでは、知っておくべきと(勝手に)思われる基礎知識について、解説します。疑問や質問は『居酒屋 砂神』へお願いいたします。
Windows 95 または Windows 98 を使っていて、こんな画面を見たことはありませんか?
これは、MS-DOS が起動した状態であり、ユーザーのコマンド入力を待っています。この状態を『MS-DOS のプロンプト(Prompt)が表示されている』と呼びます。基本的に、MS-DOS ではこのプロンプトに対し、命令(=コマンド)を入力して、いろいろな機能を実現していくことになります。
MS-DOS ではコマンドと呼ばれる文字列を入力して、いろいろな処理を行うわけですが、このために CUI(Character User Interface) と呼ばれることがあります。Character には文字という意味があるため、文字ベースのインターフェイスという意味で使われます。CUI では、必ずキーボードからの入力で処理が始まるため、否が応でもキーボードをたたく必要があります。また、コマンド名がわからないと、使用できないという欠点もあり、どのようなコマンドがあるのかを事前に調べておかなければなりません。このため、MS-DOS はわかりにくい、と言われることが少なくありませんでした。
たしかにマウス操作で処理が進む Windows になれてしまうと、いちいちキー入力を要求される MS-DOS は面倒に感じることも、少なくないわけですが、ある程度なれてしまうと、返って素早く処理できるものでもあるのが不思議なところです。基本的に MS-DOS は単機能ソフトウェアの集合体なので、単一のコマンドを手動でつかうのではなく、複数のコマンドを組み合わせて使うことで、より利便性を高めることになります。このあたりは今後触れていきたいと思います。
Last Update is 2001/06/05 .