DC の移行

R40 よ、いらっしゃ〜い(爆)


なぜ、購入するの?そこにものがあるからさ(馬鹿)

 8/20 に、某所にてオフが開催され、その足で上京しました。最近は気力&財力が枯渇していることもあり、かなりの追い風がないと、重い腰が上がらなくなってきています。PC の部品を購入する際に、14年前には、仙台では調達することができず、秋葉原に出向くのがもっとも安い手段でした(通販は、購入する物が特定出来ていないと、高い買い物になりかねないので、ほとんど使いませんでした)。しかし、DOS/V パラダイスが来て、TWOTOP が来て、LaOX(閉店)が来て、さくらや(閉店)が来て、と著名な店舗が出店することにより、交通費までを考慮すると地元で購入しても十分まかなえる、という状況となり、秋葉原へ向かう理由がほとんどなくなってしまいました。さらには、じゃんぱらの出店、パシフィックネットの出店、から、中古の入手先もある程度あたりがつくようになり、電気街に行くというと、仙台駅東口を指すように、取り巻く空気が変わっていきました。

 かつて、秋葉原には ThinkPad ユーザーから聖地と呼ばれた店がありました。それは T-Zone です。初めて新品で購入した ThinkPad 360C は、この店で購入し、その喜びのあまり、親戚の家に宿泊する予定をキャンセルし、夜の高速で実家へ戻る、という強行軍を行うほどでした。しかし、その聖地も今はなく、ThinkPad 自体が IBM ブランドから Lenovo ブランドへ移行するなど、ThinkPad Lover としては、非常に悲しい時代が始まっていました。 

 それでも、上京した際には、必ず向かう場所があります。それが QC PASS です。いわゆるジャンク屋と呼ばれることが多いのですが、取り扱う球数の多さから、掘り出し物を見つけることができるので、必ず寄るようにしています。最近では、昨年末ですが、DVD Multi の 12.7mm タイプを 4,000円で購入して、出先で DVD が焼ける環境を作っていたりします。3月に状況した際には、T23 をジャンクで見つけておきながら、決断できないでいると、売り切れてしまった、という苦渋を舐めた経験もあります。

 今回は、何か目的があって行ったわけではありません。上京した以上、寄らない理由はない、ということ(笑)で、店内を物色しました。この店では、入り口を入ってすぐのコンテナにジャンク扱いの PC がおいてあります。この中に、お宝が眠っていることがあります。物色を始めると、妙に厚みのある黒いマシンが入っていました。物を取り出してみると、ThinkPad R40 でした。メモリと HDD はお約束のとおり外されていますが、手持ちの部材から流用は可能です。値段が 13,800 円となっていることから、完全なジャンクというわけではないな、とアタリをつけ、小脇に抱えて、店をでました。えっ、置き引きですか?もちろん、金を払った上ですよ。ただ、2重にしたビニール袋に入れられたので、少々手に袋が食い込んだことが残念ですが。

R40 のスペック

CPU Intel Mobile Pentium4 1.9GHz
Chipset Intel 845MP
Memory DDR SDRAM 256MB PC2100 Max:1024MB
HDD 40GB ATA/100
Video ATI Mobility Radeon 7500 AGP4X 1024 x 768 x FullColor
Network Intel VE/100 100Base-TX OnBoard

 メモリと HDD は、実際には外されています。

R40 を何に使う?

 さほど目的もなく購入してしまった R40 ですが、目的はしっかりあったりします。それは、自宅の DC のリプレースです。自宅の DC は自作マシン(P4/1.5GHz 、i845B 、DDR512MB 、60GB) を使っていましたが、発熱量が多く、また、原因不明のリブートを何度か行っていることから、交換が必要と考えていました。そこで、今回 R40 に DC & Gateway を移行することとしました。ユーザーも少ない私の用途では、十分なスペックといえます。

R40 動作確認

 まずは、動作確認からです。ジャンク扱いでなくとも、購入後すぐに動作確認をすることは重要です。今回のようにジャンク品の場合、初期不良が見つかったとしても、購入者はそれを了承しているので、店側の対応が無理ですが、使えるものか使えない物かは、早期に判断することが重要となります。方法はいくつかありますが、今回はメンテナンス用に作成している BartPE を使ってみました。

 512MB の DDR SDRAM を取り付け、CD-ROM に BartPE の CD-R を挿入して、通電したところ、BIOS ロゴの表示から BartPE の起動まで、スムーズに行われました。基本動作自体には、問題はないようです。後は、実際に OS をインストールして、動作を確認することになります。KNOPPIX を用いれば、デバイスの自動認識機能が働くので、BartPE よりも詳しくみることができます。

 さて、ThinkPad R40 は、サポート OS としては プレインストールされた Windows XP の他に、Windows 2000 や Windows 98/SE が対象となっていますが、Windows Server 2003 は含まれていません。果たして稼働するのでしょうか?基本的には、コアが同じものであれば、動作すると考えられるので、Windows XP が動作している PC であれば、Windows Server 2003 は動作すると考えられます。絶対ではありませんし、ドライバ類が含まれていない可能性も否定できないところがありますが、原則としては、そのように考えて良いといえます。逆に Windows Server 2003 が動作するサーバーマシンに Windows XP を導入しても、基本部分は稼働しますが、ディスプレイドライバ等の提供がないと、機能が有効にできない、という場合もあります。

 Windows Server 2003 のインストールは、Windows XP のインストールができる方であれば、さほど難しくはありません。各種のサービスなどは、本体部分のインストールが完了して、その上で個別に追加導入することになりますので、最初のインストールでは特に変わるところはありません。

 Windows Server 2003 を導入して、追加で導入したのは、ネットワークデバイスです。Windows Server 2003 のインストール後に、ネットワークに接続できないため、ハードウェアとソフトウェアで切り分けを行いました。ソフトウェアとしては、ドライバが組み込まれていないのか、という点ですが、デバイスマネージャを見る限り、ネットワークデバイスとして Intel Pro 100/VE が認識されており、念のために、IBM が Windows XP 用に提供しているドライバを当ててみましたが、表示はいずれも正常に認識しているように見受けられます。しかし、ハードウェアとして見た場合に、LAN ケーブルを装着しても、Hub 側のリンクランプが点灯しませんでした。ハードウェア的には、正しく線が装着されていれば、Hub の Link ランプが点灯するのですが、一切点灯することはありませんでした。LAN ケーブル自身の問題も考えられるため、他の ThinkPad に差し込んでみましたが、そちらでは Link ランプが点灯することから、ケーブルの問題ではなく、内蔵 NIC の物理的な問題である、と判断されました。これについては、手持ちの CardBus Gigabit 対応 NIC LPC-CB-CLGT を装着して、Gigabit 対応としたので、問題なしです。

 デバイスマネージャでは、まだ不明なデバイスがいくつかあります。認識していない部分として、無線 LAN があります。ただし、DC として使う場合には不要なので、あえてそのままにしています。

 Windows Update には、結構時間がかかっており、まだ完了していないように感じています。以前に、一括検索を掛けたときには、見つからなかったのに、と思うほど、後から後から、ぽろぽろと見つかってきているので、なかなか面倒です。ただし、自動更新は、フルオート設定ではなく、インストールは手動で実行するようにしています。予期せぬリブートで苦しめられた過去があるため、自動適用は安心できないのです(笑)

Windows Server 2003 に関する勘違い

Windows Server 2003 の管理コンソールはリモートデスクトップ!

 Windows 2000 では、リモートデスクトップに相当する機能は、ターミナルサービス(Terminal Service)と呼ばれていました。従って、Windows 2000 Server をリモート管理しようとすると、必然的にターミナルサービス(Terminal Service)を導入する必要がありました。Windows 2000 Pro のように、ターミナルサービス(Terminal Service)機能を持たない OS では、リモート管理をするために、VNC のようなツールを別に導入する必要がありました。

 私は基本的に Server については、リモート操作を行うこととしており、特別な事情がないかぎりは、Local は使いません。というより、Local コンソールを使うために場所を移動したくない、というのが本音かもしれません(爆)。Linux 系については、ssh でほぼ用が足りており、どうしても GUI が必要となる場合には vncserver を起動させて使います。Windows でも同様の環境を得たいので、必然的にターミナルサービス(Terminal Service)を導入することになります。Windows Server 2003 でも、同じようにターミナルサービス(Terminal Service)を導入していました。

 ターミナルサービス(Terminal Service) を使う場合には、ターミナルライセンスサーバが必要となっています。これは Windows Server において、ターミナルサービス(Terminal Service) を使う場合に消費するターミナルサーバーライセンス(T-CAL)を管理するためのサーバですが、もちろん、ライセンスは購入しないと得られません。さすがに、業務で使用するわけではないため、ターミナルライセンスサーバを立ち上げることはしていませんでした。

 突然、Windows Server 2003 が反応しなくなりました。イベントビューワを見てみたところ、ターミナルサービスライセンスの問題のようでした。ターミナルサービスの中でも、管理コンソールを使用している意識だったので、ライセンスサーバの問題に引っかかってくる、とは夢にも思いませんでした。そこで、やむなく VNC をインストールして使っていました。

 偶然、DC の再インストールが生じてしまい、設定をおこなっている途中に、Windows Server 2003 に「リモートデスクトップ」があることに気づきました。(もしかして)と思い、設定してみると、Windows XP Pro と同様に扱えることがわかりました。私の用途では、ターミナルサービス(Terminal Service)ではなく、こちらを設定すべきだったのですが、Windows 2000 Server の延長で考えていたため、まさかリモートデスクトップがあるとは思っていなかったのです。

 Windows 2000 Server と併用している場合には注意が必要ですが、Windows Server 2003 では、管理コンソールはリモートデスクトップに変わったようです。

Theme サービスを有効にすると、Luna は使用可能

 これは誤解ではなくて、情報としてかきますが、Windows Server 2003 では Luna は使えます。Theme サービスを起動しておくことで、デスクトップを Windows XP ライクにすることができます。サーバーなのに、なぜカラフルにするか、というと、Windows 2000 Server と区別しやすくするためです。リモート操作を行っていると、ついついどちらのサーバーに接続しているか、わからなくなってしまうことがあるため、回避策としてこのようにしています。Windows XP と Windows Server 2003 の区別が付かなくなるのでは、という疑問もあるでしょうが,Windows XP でリモートデスクトップを有効にしているマシンは、現在通電していないので、問題ありません。


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