ThinkPad 760EL のパワーアップ?

〜 ThinkPad 760E の導入〜


前口上

 ThinkPad 570 を上京させたことに伴い、メインマシンの座には ThinkPad 600 が返り咲いたわけですが、この結果として、サブマシンの席が空席となってしまいました。『普通』の人であれば、一台ですべてを片づけるのでしょうが、イン手ねt の情報端末と作業PC は分けたい、とか、インストールテスト中も Internet を使いたい、とか、といったわがままな要求を持つ『ふつう』の人になると、メインの他にサブ PC があることは、そう珍しくはないことです。しかし、ここで『ふつう』の人は、メインが Note PC であれば、サブは Tower となるのですが、ある意味では既に人生が終わっている『ふ・つ・〜』な『ヒト』(爆)となった私の場合、サブマシンも ThinkPad になっています。

 さて、手持ちの ThinkPad の中で使えるマシンは、と見てみると、ThinkPad 560E と ThinkPad 760EL の2台が待機していますが、今回は ThinkPad 760EL を使うことにしました。理由は非常に単純で、ThinkPad 560E には、HOLON Linux しか導入していないためです(爆)。というのは冗談で、たまたま、いじっていたのが ThinkPad 760EL だったので、そのままサブとして利用していただけのことでした。

 日常使用している ThinkPad が Pentium II クラスになると、さすがに Classic Pentium 120MHz(2nd キャッシュなし)は、常用するには辛いものがあります。特に、最近メインにしている Mozilla などを使うと、全体としての動きがぎくしゃくしてしまい、IE5.5SP2 の方が、いくぶん軽い感じがしてしまいます。そうそう使用頻度が高くないので、それそれで良しとはしていたのですが、Pentium II/400MHz の ThinkPad 600 と併用すると、微妙にストレスがたまりはじめました。

 仕事の方面でもストレスがたまりつつあったところへ、新たなストレスが加わると、ストレスは化学変化(爆)を起こしてしまい、巨大なあらたなストレスを産み出してしまいました。この新ストレスは、外見の人格を乗っ取ってしまうらしく、気づいた時には、なぜか Yahoo オークションで、ThinkPad の出品リストを眺めている状態になっていました。ただ、眺めているだけなら、良いのですが、なぜか表示されているページには、見慣れた Yahoo ID が表示されていました。それは、『最高額入札者』のところではありませんか?どうやら、ストレスによって主人格を乗っ取られたことにより、副人格の ThinkPad Collector として、活動してしまっていたようでした。

 ということがあり、気づいた時には、ThinkPad 760E が手元に届いていました(爆)

購入した ThinkPad 760E について

左が、購入した ThinkPad 760E です。購入時には、バッテリなし、HDD(パックを含む) なし、FDD なし、CD-ROM ドライブなし、メモリ標準装備のみ、という状態でした。そこで、部品が共通で使える ThinkPad 760EL から、HDD、CD-ROM ドライブ、メモリ、それと ACアダプタを引っ張りました。この結果、ThinkPad 760EL は、冬眠に入りました(笑)。

 不足していたデバイスを取りつけ、半分楽観的な観測で、通電させてみました。購入した ThinkPad 760E は Junk 扱いということもあり、破格値の 10,000円で入手したものであり、何があっても文句はいえません。うまく動けばよいのですが、何らかの異常を抱えている可能性も、捨て切れるものではありません。しかし、多くの場合、落札者からのクレームを避ける意味で、Junk 扱いにしていることも多く、以前購入した ThinkPad 760EL も Junk 扱いで出品されていたものでした。このため、実際には正常に動作するものも、少なくありません。もっとも、運が悪ければ、ただのゴミを引き取ってしまった、ということにもなりかねない部分であり、駄目だった場合に諦めがつかないような場合は、入札すべきではないですね。

 Junk とはいえ、大丈夫だろう、と安易に考えていた私に、予想外の事態が訪れました。いくら待っても、LCD に画面が表示されてこないのです。(あれっ、モニター出力になっているのかな?)(じゃあ、Fn+F7 で切り替えれば、映るな)などと考えていたのですが、何度 Fn+F7 を押してみても、画面出力は一向に始まる気配さえありませんでした。

 時間が経つにつれ、疑念はどんどん膨らんでいきました。しかし、画面が映らないことが、(1) LCD の故障によるもの、(2) ビデオ回路の故障によるもの、のいずれなのかによって、対応が変わってくることから、とりあえず、外部 CRT に接続してテストすることとしました。(1) の故障であれば、CRT には映るはずであり、(2) であれば、CRT でも映らないはずです。ThinkPad は、初期のころから外部出力をサポートしているため、LCD 以外にも CRT などでの表示が可能となっています。このテストの結果、CRT では正しく表示できたため、(1) の状態にあることが確認できました。

 ThinkPad 760E を購入しようと考えた最大の理由は、XGA サイズ対応(1024x768)であり、外部モニターでの対応であれば、従来からある ThinkPad 760EL でも対応可能のため、正直なところ、ほとんど意味がなくなってしまいました。しかし、Junk をわかっていて購入した以上、出品者にクレームを付けることはできませんから、残された対応としては、(A) IBM に修理に出す、(2) LCD パネルをオークションで探す、いずれかになります。最悪の場合には、ThinkPad 760EL の液晶を載せて、Upgradeしたような形を取ることで、投資した資本は無駄にはならないわけですから、あとは、うまい出品物に遭遇できれば最高ですね。あるいは本体不良の Junk を入手して、LCD のみ載せ変えるという手もありますね。ちょっと前には、少しまとまった数で LCD パネルが出品されていたので、わずかな期待をもって、再びオークションをさまよい歩くこととしましょう。


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Last Updated 2002/02/16. Copyright Tazoe Kazuya . All rights Reserved 2002